(株)DeSIGN PLUS

教えてください!大阪の企業![第3弾]

2016/11/17  デザインプラス対談記事

文責:柴田優香

 

「教えてください!大阪の企業!第3弾~デザインプラス編」

 

今回は株式会社DeSIGN PLUSの大野社長に取材をさせていただきました!

やりたいことを成し遂げろ!大野社長から学ぶ人間関係重視の営業スタイル!!

 

~取材企業紹介~

株式会社DeSIGN PLUS(参照 URL:http://www.design-plus.org

・所在地:大阪市北区

 

・事業内容:映像コンテンツ制作、ビデオ撮影、写真撮影、ARサービス

~取材隊員紹介~

あおい

取材に慣れつつある1年生。学販の癒しはここにあったんや・・・。

 

ゆうこう

取材皆勤賞の名は伊達じゃない!

今回も独自の視点から切り込んでくれます。

 

だいすけ

会計やHPなど学販を支えてくれている3年生。今回が初取材!

頑張って!!

 

渡邉さん

学生販促隊の発起人。いつも隊員たちをあたたかく見守ってくれています。

 

 

 

あおい:「大野社長、本日はよろしくお願い致します。それでは、取材に入らせていただきます。今のデザインプラスさんになるまでに過去に苦労したことはございますか?

 

大野社長:「別に苦労した感じはないですね。」

 

あおい:「現在苦労されていることや課題などはございますか?」

 

大野社長:「うちはまだ営業が弱いので、売り上げに繋がるような新規顧客開拓ですね。これは一番重要なことだと思っていて、会社の固定費を賄うだけの月々の売り上げも必要なので、安定した売り上げが欲しいですね。」

 

あおい:「売り上げを安定させるために、過去に工夫したことはございますか?」

 

大野社長:「いろいろな営業方法があると思うんですけど、僕は飛び込み営業が苦手で、あまりしていないです。でも、人と会うだとか、ちょっとしたお礼状を送るといった些細な事は実践してますね。」

 

あおい:「そのような細部まで気を遣っておられるのですね。デザインプラスさんでは、映像制作をいるようですが、映像制作と一口にいってもテレビや映画など様々だと思います。その中で、どこに重きを置いていらっしゃいますか?」

 

大野社長:「そうですね。重きを置いている所は、2つあります。まず、お金の話でいうと、テレビって予算はあまりなく、利益もないんです。ただ、テレビの仕事はレギュラーがあって月々確実にお金が入ってくるし、テレビ番組をやってるとネームバリューが武器になるので大事ですね。でも、それだけだと月々のお金が入ってこないので、テレビに比べたら1個1個の金額はある程度大きくて、利益のあるプロモーションビデオなどの単発の仕事の数を増やして、それを大事にしています。この2本柱がないと会社として上手くいかないのかなって思っていますね。」

 

あおい:「その大事なことの1つであるテレビのお仕事の際に気を付けていることはございますか?」

 

大野社長:「そうですね、テレビ以外のプロモーションだと、ウェブやPCで見ますよね。それって見る方が主体となって自分から見ようと思って見ていると思います。でも、テレビを注意深く見る人はあまりいないので、1回流れるだけで見てる人に情報がすぐに入ってきやすいように気を付けています。」

 

あおい:「そうなんですね。HPを拝見させていただいて、その中にトランシーバーが話す動画がありましたが、あのような斬新なアイデアはどこから生まれたものなんですか?」

 

大野社長:「あれは僕が考えたものじゃなくて、うちの社員さんのアイデアなのでその人に聞かないと僕も分からないですね。」

 

だいすけ:「なるほど。それは、その人の思い付きを元に作ったんですか?それとも、話し合いの中で思いつかれたのですか?」

 

大野社長:「話し合いの中で生まれました。今回はこういうテーマが根本にあるんで、それを膨らませた内容で企画を考えてほしいっていうクライアントさんの要望があり、その中でどういう切り口がいいのかを皆で考えました。そこからトランシーバーが話すっていうアイデアが生まれたんです。」

 

 

あおい:「そうなんですね。では、今はどのような顧客をターゲットにされているんですか?」

 

大野社長:「基本は、テレビ局と企業さんをターゲットにしてますね。」

 

ゆうこう:「なるほど。今は、B to B(*)だと思うんですが、今後B to Cに展開する予定はございませんか?」

 

大野社長:「将来的には分かりませんが、今はB to Cに行く予定はほぼゼロですね。過去にはしたんでですど、やっぱりB to Cだと数をこなさないと、利益が出ないですね。方向性もお客さん1人1人に合わせて作っていくことになり大変ですが、テンプレートを作ったらクリエイティブな感じがしませんよね。そういう部分も考えてB to Bが多く、1個1個お金になるものを作り上げていくっていうのが現状です。将来的には、流れがテレビよりもWebになっているから、ニーズに合わせてB to Cになることがあるかもしれませんね。」

 

ゆうこう:「今までは、テレビでCMを流す機会が多かったと思うのですが、今はYoutubeなどでも流すことが増えているように思います。この仕事をしていてその流れを感じることはございますか?」

 

大野社長:「感じることはあります。常に意識はしていますが、ビジネスを覆す影響力があるわけではないと思います。」

 

あおい:「そうなんですね。デザインプラスさんと他の映像会社を比較させていただいた時にお値段が比較的安いと感じたのですが、そこを強みにされているのですか?」

 

大野社長:「安さを売りにはしてないですね。皆の価値観によると思うのですが、僕は相場の範囲内で値段を決めているつもりです。ただ、お客さんの満足度で考えたら、「あの値段でここまでやってくれる」ということが大事だとは思いますね。

あおい:「では、大野社長が考えるデザインプラスの強みはございますか?」

 

大野社長:「社員さんが若いので発想力が豊かで、柔軟性があると思うし、そういった意味での企画力、対応力が強みだと感じますね。」

 

ゆうこう:「この先デザインプラスさんのような企画力や対応力のある企業が出てきた時、勝ち残るための強みはございますか?」

 

大野社長:「その辺はまだ探している途中ですね。」

 

だいすけ:「普段はどのように営業をなさっているのですか?」

 

大野社長:「人それぞれ営業の仕方があると思うのですが、僕は仕事を取りに行く時はそれが100%ではなくて、人間関係を作っていくのが僕の営業スタイルだと思っています。だから、こういうお仕事やってますというよりは、僕や自社のこと知ってもらい、雰囲気を掴んでもらってまたお願いしてもらうというパターンが多いですね。」

 

渡邉さん:「今までの依頼の中で変わった依頼はありますか?」

 

大野社長:「トランシーバーは変わった依頼でしたね。トランシーバーの販売とレンタルをされている会社の社長さんから、新卒向けに自社PRの映像を1つのツールとして制作して欲しいというお話をいただきました。その会社はトランシーバーを扱っていることと、会社が戦場なので体育会系の人が欲しいから、そういうイメージを植え付けたいと言われました。そして、普通より特徴的なアイデアが欲しいとおっしゃって「トランシーバーが厳しい上司で、教育していく」っていう映像が誕生しました。」

 

あおい:「起業されて良かったことはございますか?」

 

大野社長:「それはたくさんありますね。サラリーマンだと枠の中に自分の立ち位置があると思うのですが、それが今は自由にできるのがいいことだと思いますね。また、サラリーマンにはない悩みや課題を経験できることですかね。社長の立場になってからは、窓口が社長なので話が進みやすいですね。たくさんの素敵な経営者とも出会えて良かったなと思いますね。」

 

ゆうこう:「では、起業されるにあたってビジネスモデルを作ってから始めるまでに詰めることがたくさんあると思うのですが、心が折れそうになった経験はございますか?」

 

大野社長:「ないですね。」

 

 

ゆうこう:「資金繰りなども困らなかったのですか?」

 

大野社長:「逆に今の方がしんどいです。僕は、会社を作る前、フリーランスという立場で仕事をしていて、それが起業になるんですけど、その時は、1人だから売り上げ0でも自分が我慢したら何とかなったんですよ。でも、人数が増え、月日が経つと売り上げにも波がたってきます。そういう時には資金繰りが大変だと感じますね。」

 

ゆうこう:「売り上げが様々な要因で落ちた時に、売り上げを上げようと思うモチベーションになるのは何ですか?

 

大野社長:「それは社員さんに給料渡さないとっていう強い思いからですね。」

 

ゆうこう:「今のお話を伺った限りでは、社員さんを支えるという責任感に動かされてモチベーションを上げているということですか?」

 

大野社長:「それだけではないですが、それが大きいです。もちろん、お金がなかったら会社は倒産しますよね。倒産してマイナスになることだけは避けなければいけないと思いますね。」

 

あおい:「では、その後のデザインプラスさんでの市場開拓は考えていらっしゃいますか?」

 

 

大野社長:「うちの会社は、2010年に設立して今5年目を迎えてやっと形になってきた気がしているんです。確かに、新しい市場は必要だと思うのですが、やっと地に足がついた感じがするので、まずはそこを形にすることが大事だと思っています。それが出来てから新しいこと考えたいですね。だから、新しい市場開拓は考えてはいますが、現実的には動いていないです。もちろん変化のある社会なので、映像業界のやり方や顧客先が変わっていくと思います。そういうのを意識しながら土台作りをしていくつもりですね。」

ゆうこう:「HPのインタビューを拝見した時に、新しいターゲットとして官公庁があったのですが、何故このターゲットを選ばれたのですか?」

 

大野社長:「官公庁を選んだ理由は、資金が潤沢なのが1つの理由ですね。後は、国とか公共の仕事をするのは信用がないと出来ないと思うんです。僕があのHPのインタビューをしたのは起業してから1年目で、その時は会社としての信用とか規模拡大とかを考えたら、そういった仕事をしたいなと漠然と思っていたからですね。でも、周りから話を聞いていると、融通が利かなくて大変そうなので、今すぐしたいとは思わないです。その仕事をする上である程度の資本金とかの条件がありますが、それがまだクリア出来るか厳しい状況なので、やるとしても先になりそうです。」

 

あおい:「では、今やりたいことはございますか?」

 

大野社長:「名前が通ってるクライアントさんや企業さんと直でお仕事したいですね。会社を作って5年目で武器がわからない状態なのですが、やはり大きいクライアントさんとお仕事することによって周りの目も変わって、そういう意味では1つの武器になって仕事もとりやすくなると思うので。」

 

渡邉さん:「では、10年後のイメージとしてここを目指して歩いていくというのはありますか?」

 

大野社長:「漠然としていますが、コンテンツを作る力はつけたいですね。例えば、今は情報番組しか担当してないんですが、テレビのドラマとかCMとかもう少しクリエイティブに特化したような人が時間を作ってみてくれるようなそういった番組制作とかコンテンツ作りみたいなのですね。」

 

渡邉さん:「人や支店を増やしていくビジョンはありますか?」

 

大野社長:「支店は考えてないですね。でも、人数は今の倍は増やしたいです。」

 

あおい:「人を増やすために新規採用に力を入れられるのですか?」

 

大野社長:「うちの会社は、毎年人を採用するほど売り上げがないのですが、来年4月に新卒の方が入りますね。人が足りない訳ではないんですけど、会社が活性化すると思って人を増やそうと思いましたね。後、今1番短く働いている人が4年目になるんですけど、その人に後輩をつけることによって面倒を見て成長するっていう関係性ができると思いました。企業は一人が起爆剤となって成長していくと思うので、リスクはありますが、やっていくべきことだと思いますね。」

 

ゆうこう:「その新卒採用する際に、重視することはございますか?」

 

大野社長:「1番重視していることは、うちの会社に入って良好な人間関係を作って皆で1つの目標に向かってやっていけるかっていう所ですね。その後に技術ですね。」

 

ゆうこう:「人を大切にされているんですね。では、HPのインタビューからの質問なのですが、大野社長のお父様がサラリーマンで、その姿を見てサラリーマンになりたくないと思われたのは、クリエイティブなことが出来ないからでしょうか?」

 

大野社長;「そうですね。僕は学生時代に就職活動をやってサラリーマンになったんですね。その時はサラリーマンが嫌だとは思ってなかったんです。当時は、アルバイトの給料を全部服につぎ込むくらい服が好きだったので、自分の好きな服を着ながら仕事したいと思っていました。だから、スーツ着ている職業は嫌でマスコミかなと思ったのが理由ですね。お父さんは普段はスーツで、営業に行く時は作業着を着ていたのですが、かっこいい印象はなかったですね。お父さんのことは好きなんですけど、接待でお膳立てしているお父さんを想像して、自分はこれをしたくないと思ったからですね。結局、僕も接待してるんですけどね。」

 

あおい:「もしデザインプラスの社長になっていなかったら何をされていたと思いますか?」

 

大野社長:「そうですね。昔はいろんな夢がありましたからね。プロ野球選手とプロテニスプレーヤーと教師の3つがありましたね。その3つは今でもいいなと思いますね。」

 

あおい:「今、学生は大野社長のように夢を抱えていると思うのですが、学生に向けたメッセージなどございますか?」

 

 

大野社長:「とりあえず先のことを考えずにやりたいことやってくださいということですかね。」

全員:「本日はありがとうございました。」

 

 

~(*)補足事項~

B to B・・・Business to Businessの略。法人顧客相手のビジネスです。企業さん同士での取引になります。

 

B to C・・・Business to Customerの略。個人顧客相手のビジネスです。企業さんと直接私たち消費者と取引をしており、普段私たちが目にしている多くはこちらになります。

 

*取材を終えての感想*

ゆうこう・・・映像業界の市場は拡大していますが、デザインプラスさんのように 事業規模でしなくても個人(一般人)

でも容易に介入できるということが一番印象深い点でした。 その中での差別化というものの難しさは想像以上だとい

う印象です!

 

あおい ・・・大野社長がすごく優しくて面白い方で、笑顔の絶えない取材でした‼取材の1時間があっという間でし

た!JV会議も皆で協力して頑張りたいです!

 

だいすけ・・・穏やかで話しやすい方でした。答えに詰まる質問や突拍子な質問にも真摯に答えてくださったため、と

ても有難かったです。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!次回もお楽しみに!!